真珠・サンゴを末永くご使用いただくために
長年使用してこられた真珠のネックレスやサンゴのネックレスなどで、「購入時のような光沢やツヤがなくなった。」「サンゴの表面が白くカビっぽくなっている。」などのご相談が多く寄せられてきます。なかには「もう諦めて処分しようかと思っている。」というお声までお聞きします。
直せるかどうかお悩みの方や諦めて処分してしまう前に是非ご相談ください!!
PS加工という真珠・サンゴにとっての最終修理手段がございます。こちらの技術、実は昔から知られている技術を応用しております。それは虫歯予防のために小さなお子様の歯に施していた『フッ素加工』なんです。
えっ!?と思われるかもしれませんが、歯も真珠もサンゴも同じカルシウムを主成分にした物質ですので応用ができるわけです。虫歯はお口の中の酸によって進行してしまうのと同様で、真珠やサンゴもやはり汗や皮脂などに含まれる酸が原因となり真珠層などが侵食され光沢が失われてしまうのです。
真珠やサンゴの使用後のお手入れは実はとても簡単で付着した汗や皮脂、ファンデーションなどの化粧品を柔らかい布等でふき取るだけでだいぶ持ちが変わってきます。また、夏場など暑い時期に使用して汗の付着が気になるようでしたfら、水に濡らしたタオルを固く絞って拭き上げた後に乾いた柔らかいタオルで再度乾拭きしていただくことでお手入れができます。
ここでPS加工の工程を簡単にご説明すると、お預かりしたお品物を適温に温めたPS液に約30分程度浸け置きします。この間PS液の中の真珠やサンゴには目には見えませんが化学変化『イオン交換』が起こっており、真珠・サンゴの主成分である炭酸カルシウムからフッ化カルシウムへと置き換わるのです。これは見た目で違いは判断できませんが汗など酸に対する耐性が60倍以上だと言われていますので耐酸強度は抜群です。
化学変化と聞いて驚かれる方もいらっしゃるとは思いますが、表面的なコーティングとは違ってPS加工をしたものとそうでないものとの見た目はほとんど変わらないところもPS加工のすごいところです。また、加工を施した後に専用のバフと呼ばれる機械を使用して真珠のネックレスなどは一珠一珠丁寧に磨きを行うことで真珠本来のテリ・光沢を戻すところまで行っていきますので、きれいに蘇えった状態でご納品させていただきます。
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